大切な我が子であるペットを失った直後の悲しみ。
それは、体験した人でないと分からない、深く辛い悲しみです。
しかし、その感情をとことん味わうことで、ペットロスのプロセスを「悲しみ」から「楽しみ」に変え、自然に受け入れ、癒すことができます。
そこで今回は、ペットロスの受け入れ方と癒し方について、ペットロスカウンセラーでもあり、人向けのカウンセリング歴約20年!の現役セラピスト・ちゅらが、うさぎ大好き目線でご紹介!いたしましょうね~♪
ペットロスの12段階のプロセス
ペットを失ってから、立ち直るまでの「ペットロス」のプロセスは12段階あると定義されています。
これだけ見ると、とても長い道のりのように感じられますが、行ったり来たりすることもあるでしょうし、ショートカットしていく場合も。
短期間の方もいれば、長期に渡る場合もあります。
人それぞれ感受性は異なり、あくまでも目安となりますので、ご参考まで。
失った直後は誰もが現実を受け入れられない
ペットとの間には「愛着」といって、親子間に芽生えるような、むしろ、それ以上の離れがたい結びつきである、深い「絆」ができます。
ですので、失った直後は、悲しくて哀しくて当然のこと。
我が子同然のペットを失った後。
一週間、亡骸を横たわらせたままでいた友人がいます。
その一方で、お空に還った直後に、即ケージを解体し、翌日に火葬と納骨まで済ませ、その足で、大型ごみ収集所へケージを持ち込み廃棄処分した友人もいます。
一見、両極端にとらえられる行動ですが、どちらにも共通点があります。
どちらも、我が子を失った直後「死」という現実を受け入れられないからこその拒否反応であり、自分を守ろうとする「防衛本能」がそうさせているのです。
では、何から自分を守ろうとして、そうさせるのでしょうか?
それは、愛する存在を失ったことでのショック、自責、罪悪感、喪失感、後悔、、、
それらの想いで、自分が押しつぶされないよう、心身を健全に平静に保てるようにするための正常な反応なのです。
実は、どちらの友人ともに、長らくの闘病を支え、介護をしていました。
闘病を支えてきた場合、飼い主とペットの間にある絆は強く結びつき、愛着が増すとされています。
受け入れられなくて当たり前です。
先述の通り、ペットロスは12段階のプロセスがあると定義されていますので、この拒否反応は、1~6の辺りをさまよっている状態ととらえることができます。
そして、ペットを失ったばかりのほとんどの方が、同様にこの1~6のプロセスを行ったり来たりしながら、日々過ごしていることでしょう。
ペットロスを楽しむ方法
そこで、ペットロスのプロセスを楽しむことにフォーカス!してしまうことで、ショートカットして、10段階目の「受容」、11段階目の「希望」、そして、12段階目の「再出発」へと自然に繋がる3つの方法をご紹介いたします。
この3つは、私自身も実践し、癒し効果がある!と自負していますので、ぜひ提唱していきたい!!
とは言え、くれぐれも無理のない範囲で。
ご自身の気持ちが「やってみよう!」という気持ちにならないのに、その気持ちに反する必要はありません^^
やってみよう!と思えたら、ゆっくりゆっくり、いきましょう。
月命日をイベントにする
毎月訪れる、命日と同じ日を「月命日」または「月忌(がっき)」といいます。
https://www.eflora.co.jp/f_meinichi/colum/
月命日は、故人との時間を思い返すことで、故人を変わらず大切に想い続けていることを改めて確認できる大切な日です。
我が子がお空に旅立った日は、地球の卒業日です。
その卒業日と同じ日である「月命日」を、我が子が大好きだったものと、きれいなお花で華やかにお供えするイベントのつもりで習慣にすることをおすすめいたします。
ペットロスと向き合う方々は、何をしても、罪の意識を感じがちです。
例えば、我が子の為にお供えすることに対しても、
「まだこんなことして、未練がましい。」
と自分を責める。
逆にお供えをしないと、
「なんにもしてあげなかった・・・」
と自分を責める。
どちらにせよ自分の行為を責めてしまい、その罪の意識の蓄積で、もっと辛くなる場合も。
それなら!
割り切って「月命日はお供えする日」と決めてしまいましょう。
せめてその日は、ご自身のことを責めずに、許してあげてください。
その許しは、ご自身の癒しに繋がります。
月命日をイベントとしてとらえ、季節に応じて、旬なお野菜やお花を準備してあげてください。
不謹慎なんかじゃありません。
ぜひ用意することを楽しんでください。
だって、うさぎさんは、ママさんパパさんの笑顔が見たいはずだから。
大好きだったうさぎさんを想って、大好物だったものを買い揃える時のあなたのその想いは、うさぎさんに必ず届いています。
我が子のようなぬいぐるみをお迎えする
我が子に見立てたぬいぐるみを、ぜひお迎えください。
「それなら早く別の子を迎えればいいのに。」
と、私自身、悪気のない・心のない言葉を、何度もかけられたことがあります。
迎える心の準備ができていて、必然のご縁があったのであれば、それはとても有効です(^^)
しかし、失ったうさぎさんの代わりは、他にいないのです。
孤独感を埋めるためだけに、失った子の代わりに・・・と次の子を即お迎えして、「前の子と違う!」と、失った子と新しくお迎えした子、両方のうさぎさんに罪悪感を感じ、結果、新しい子を手放すことにしてしまうケースも少なくないため、絶対に無理は禁物です。
人と同じように、みんなそれぞれ個性があります。
どんなに似ていても、同じ子はいない。
だからこそ!
お気持ちが落ち着くまで・・・
そして落ち着いてからもずっと大切にできるぬいぐるみをぜひお迎えください。
ぬいぐるみじゃなくても、クッションでもOKです(^^)
羊毛フェルトなどで作るのも◎なのですが、実は大きいサイズの方がおすすめです。
ぜひ、ぬいぐるみをぎゅーって抱きしめて、たくさん話しかけて、いつもいた場所に座らせてください。
例えぬいぐるみであっても、抱きしめる行為である「ハグ」は、オキシトシンというホルモンを分泌させてくれますので、癒し効果抜群です。
・・・ボクが黙ってると、いつも難しくなっちゃうね~
オキシトシンってなーに?
ゴメンゴメン!
オキシトシンはね「幸せホルモン」とも呼ばれるホルモンで、ハグすると幸福感と安心感がもたらされるんだよ~
免疫力も高まるんだって!!
ティダちゃんが強制給餌を頑張ってた時、いつもハグハグしてたでしょ!
ハグハグは、安心のぬくもりで癒され時間だったよ~
ぬいぐるみに話しかけ、抱きしめ、そのぬいぐるみを大切にする日々の中で。
いつしか、本当に我が子のように見える時と、鼓動がない命なきぬいぐるみなのだと現実を実感する時と、繰り返しの感情が湧き、押し寄せることがあります。
まさしく、それが「受容」に繋がるのです。
分かち合える仲間を見つける
ペットロスは、大切な我が子であるペットを失った誰もに訪れる喪失感です。
その辛さと悲しみは、同じように体験した人でないと、理解してもらうには難しいかもしれません。
だからこそ、同じように共感し合える仲間がいると、心が楽になります。
共感し合える仲間との分かち合いは、癒し効果があります。
「グリーフケア」と呼ばれる、大切な存在を失った後の心のケアを専門とする分野があり、分かち合うことを目的とした「グリーフケアワークショップ」を定期的に開催している協会もあります。
最近では、ペットロスのグリーフケアを積極的に行っている団体もあります。
むむ!?
また難しくなってきたよ~
グリーフケアってなーに?
大切な存在を失うとみんな悲しいよね
悲しみに寄り添って立ち直るまでのプロセスを専門的にサポートしていくことだよ!
わたしも今勉強中♪
前向き、前向き♪
12段階目の経験からの再出発やっさ~
だからよ~
ティダちゃんとの経験を、これからは必要な人に分かちあっていこうね~
専門的なワークショップに参加することがまだ難しい場合は、SNSなどでペットロス仲間を見つけるのも有効です。
私の場合、本当に救われました。
ただ、その時に気を付けていただきたいことがあります。
それは、どうか他者と比べないでくださいね。
ペットロスのプロセスは千差万別です。
あなたはあなたのペースで(^^)
まとめ
ご紹介した3つのペットロスの受け入れ方と癒し方3つ、まとめです。
です。
無理する必要はありません。
できそうなことだけで構いません。
あなたのうさぎさんに、あなたが前を向いて、上を見上げて生きている姿を見せてあげてください。
月命日の度にいそいそと好きなものを揃えたり、毎日我が子に見立てたぬいぐるみをハグしたり、それを誰かと分かち合う行為は、いつしか楽しみに変わります。
そして楽しみに変わった時、現実を自然に受け入れられたことに気がつくことでしょう。
そこからまたゆっくり、一緒に進んでいきましょう(^^)
ボク達は、ママさんパパさんが地球での生活を、楽しく幸せに過ごした後、また会える日を、虹の橋のふもとの広ーいチモシー畑で、みんなで走り回って遊んでるんだよ~
虹の橋のふもとで我が子と笑顔で会える日のためにも、ペットロスの悲しみを楽しみに、一緒に変えていきましょう!!
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました♪