ペットの旅立ちの日は必ず訪れます。
しかし奇跡は起きますし、幸せな看取りをすることができます。
どうか恐れないでください。
あなた以上に、旅立ちを恐れているのは、うさぎさん自身です。
これが理解できていれば、きっと奇跡も起こるし、幸せに看取ることもできるはず。
ということで、私自身の幸せな奇跡の看取り体験を一例として、うさぎ大好き目線で紹介!いたしましょうね~♪
※葬儀前の画像が
一枚ありますのでご注意ください
とは言えお花に囲まれてかわいい笑顔です
我が子の看取り体験談
しっかりとお互いに抱き合ったまま、愛と感謝に満たされた、とっても幸せな奇跡の看取りを体験しました。
しかし、その時を迎えるまでは、たくさんの試練がありました。
6回目の闘病生活
2019年。
自宅で「緩和ケア」をしていました。
当時10歳だった我が子の腸に、小さな腫瘍らしき「しこり」が判明。
過去に4度の外科手術、1度の骨折を経験しています。
内科治療で痛みを少しでも緩和させながら、瞬間瞬間を惜しみなく一緒にいられる日々として「緩和ケア」を選択しました。
(闘病介護の日々はまた改めて書きます)
毎朝・毎晩の強制給餌、何種類もの投薬。
最終的には、モルヒネと同程度の鎮痛剤を投与していましたが、それでも痛み苦しみ、歯ぎしりをしながら七転八倒。
しかし、その痛み苦しみがない時は、一生懸命食べようとしてくれるし、転びながらでも、どこまでも、私の後をついてくる我が子。
いつその命が終わってもおかしくない状態でした。
だからこそ、瞬間瞬間がたまらなく愛おしい日々。
「我が子の為にできることが、できている」
という当たり前のことが、そもそも奇跡。
感謝しながら過ごした、本当に幸せな日々でした。
最期の日の予感
当時の仕事は、何年も前から計画されていたプロジェクトが進行中。
独り暮らしの私には、看病も、介護も、通院も、仕事も・・・
代わってくれる人が誰もいませんでした。
日中は半日以上、我が子ひとりでお留守番させている環境。
看取れない可能性、大でした。
でも、絶対看取ることができる。
という、根拠のない予感がしていました。
今まで何度も一緒に病を乗り越えてきた絆と信頼関係が、そう予感させていたのだと思います。
我が子は、私を後悔させる去り方は、絶対しない。
と心から信じていました。
だからなのか、最期の日が分かりました。
眠れないまま朝を迎え、私の胸の上にいつものように我が子を乗せて、ナデナデ。
子守唄を歌ったり、
「ありがとうね~」
「大好きだよ~」
と、繰り返し言葉をかけ続けました。
そのうち、
「くぅーー」
「くぅーーー」
と、うなり声をあげ始めました。
そんな声にも、
「あら、かわいい声だね~」
「お話ししてくれてありがとうね~」
「こんなに頑張ったいい子ちゃんだから、これから行くところでもみんなに愛されるね」
「イケメンだし、みんなの人気者になるはずね~」
「だから怖くないからね~」
「絶対大丈夫だよ~」
「私のことは心配しなくて大丈夫だからね~」
悲しみ嘆くネガティブな言葉をかけるのではなく、励ましと愛と感謝を伝えるポジティブな言葉をかけ続けました。
後悔も、心配もなく、安心して旅立って欲しい。
そう願う、親心です。
そして痙攣を感じ・・・
とうとう電池が切れてしまったかの如く、鼓動と呼吸が止まりました。
横たわって私の胸の上に乗せていた我が子は、苦しみもがきながらも、上まで這い上がってきていて、気づけばこの画像のように、私の肩の上に顎を乗せている状態でした。
我が子も私も安心の、いつもの幸せなハグハグスタイル。
こんな風に最後の最期まで、離れることなく、ぴったりとくっついたまま、愛する我が子の旅立ちに寄り添い、理想の看取りをすることができたのです。
看取った後(※お花に囲まれた画像あり)
「よく頑張ったね~」
「行ってらっしゃ~い」
と、明るく声をかけ、力の抜けた我が子をお布団に寝かせ、私も起き上がりました。
その看取りの時間は、約一時間。
気づけば私は、頭の先から指の先、歯まで、全身が、ガタガタ、ブルブル、震えていました。
本当は、怖くて恐くてたまらなかったのです。
口では励まし続けたけれど、ずっと号泣していました。
その後は、慌ただしく時が過ぎます。
夏なので腐敗が進んでしまいます。
早速葬儀の手配をしました。
私は、火葬車での個別火葬・お骨上げありの立ち会い葬儀にしました。
葬儀は、我が子にしてあげられる、最後のこと。
最後だからこそ、惜しみなく、最善にできることを選びました。
翌朝の午前中にしていただき、いそいそと、大好きだった果物や野菜、そして、立派な花束を買い揃えました。
かわいくかわいく、いつものように寝ている姿。
でも、動かない。
固まっていくし、臭いがします。
固まっていくのに、首は、ぐらんぐらん。
腐敗が進まないよう、保冷剤ではさんで、冷やし続けました。
冷え冷えアルミボードの上に横たわらせ。
反応するはずないのに、
「こんなに冷やして、冷たくなーい?」
「保冷剤、硬くて痛くなーい?」
声をかけ続けました。
葬儀社の方のお迎えが来るまで、来てからも。
ずーっとずっと、変わらずにたくさん話しかけて、感謝と愛する気持ちを、言葉で伝え続けました。
葬儀社の方がいらしても、気にせず、何度も何度も、キスをしました。
恥ずかしい!なんて言ってられない。
後悔したくないから。
かわいいかわいいお顔は、口角が上がっていて、穏やかな優しい笑顔でした。
悲しいけれど、これがいつか訪れる、お別れなのです。
後悔のないように、惜しみなく、最後の最期まで、あなたができることを。
出会い方と別れ方はそれぞれの運命
「死別」には様々なパターンがあります。
年齢関わらず、そして、病の有無関わらず、その日は訪れます。
仕事をしておらず、四六時中付きっ切りだったにも関わらず、目を離した瞬間に旅立ってしまうケースもたくさんあります。
元気な若い子だったのに、翌朝起きたらケージの中で亡くなっていたケースもよく耳にします。
出会い方と別れ方は、それぞれの運命です。
先述の通り、私の場合、介護生活をしていたにも関わらず、日中は仕事だったので、看取れない可能性が非常に高かった。
でも、万が一の場合も、後悔なきよう、できることができるうちに、できる範囲で惜しみなく、一緒に過ごしてきたと自負しています。
おかげさまで後悔がありません。
これは奇跡だと思っていますし、その奇跡に、今でも感謝し続けています。
まとめ
それぞれの運命だからこそ、何があっても後悔しないでください。
もし仮に看取ることができなくても、それが運命なのです。
看取りは、トラウマになります。
「そういう想いをさせたくない。」
という、うさぎさんの飼い主さんへの愛ゆえ、そっと旅立つ、飼い主さん想いの優しいうさぎさんも、たくさんいます。
いずれにしても、後悔しない為にも、できることをできるうちにして欲しいと切に願います。
できることができている当たり前の日々が、当たり前でなくなる日が、いつか来るのだから。
それから
どうか恐れないでください。
あなた以上に、旅立ちを恐れているのは、うさぎさん自身です。
だから、旅立つ瞬間を、勇気づけてあげて欲しいのです。
この記事を最後まで読んでくださったあなたなら、きっとできます。
もし、旅立つ瞬間に立ち会えて、勇気づけてあげることができたらきっと、幸せに看取れた!と心から思えるはず。
多くのうさぎさんの飼い主さんに、奇跡が起こり、幸せに看取ることができるよう、祈っています。
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました♪