うさぎにしこりできものがある!と気づいたら?膿瘍と腫瘍の違いを徹底解説

人と同じようにうさぎさんにも大なり小なり「しこり」、「できもの」ができてしまうことがあります。

簡単に摘出できたり、何事もなければよいですが、「しこり」、「できもの」には、良性・悪性とありますので、サイズの急激な変化や、転移等で、命を落とすこともあります。

我が家のうさぎさんの場合、過去に4回(=4種類)腫瘍ができたことがあり、3回は摘出手術を受けました。

ということで、今回は「うさぎの膿瘍(のうよう)と腫瘍(しゅよう)」について、うさぎ大好き目線で解説!いたしましょうね~♪

「しこり」「できもの」の正体は?

「しこり」「できもの」。
その正体はざっくり大きく分けて、2つです。

「しこり」「できもの」の正体
  1. 身体の外側からの影響で生じたもの
  2. 身体の内側からの影響で生じたもの

外側からの影響で生じたものの多くは、何らかがきっかけで身体の外から菌が入り、特定の部位に膿が溜まる、いわゆる「膿瘍(のうよう)」です。

内側からの影響で生じたものの多くは、何らかがきっかけで身体の細胞が異常増殖して塊となる、いわゆる「腫瘍(しゅよう)」です。

うさぎさんの膿瘍(のうよう)

うさぎさんの膿瘍で代表的なものは、不正咬合(ふせいこうごう)により嚙み合わせ悪く、歯根部に負担がかかったり、口の中を傷つけたりしたことで細菌が入り込み、顎や眼の近くに膿が溜まる「歯根膿瘍(しこんのうよう)」、「根尖膿瘍(こんせんのうよう)」等があります。

うさぎさんの腫瘍(しゅよう)

うさぎさんの腫瘍で代表的なものは、皮膚の外側に形成される「毛芽腫」、「脂肪腫」や、体内に形成される「精巣腫瘍」、「乳腺腫瘍」等があります。

腫瘍については、身体の細胞が異常に増殖し形成されていくものですので、体内・体外どこにでもできる可能性があります。

うさぎさんの「しこり」「できもの」に気づいたら?

うさぎさんとのスキンシップを大切にしていると、ほんのわずかなしこりにも、すぐ気づくことができるはずです。

もし「しこり」や「できもの」に気づいたら、自己判断はせずに、即病院へ!!

通常であれば、触診~レントゲンで位置とサイズを特定し、その後、場合によっては細胞診検査をして成分を更に特定した結果で治療方針を決めます。

私たち飼い主は、異変に気付くとつい動揺しがちです。
しかし一番不安なのは、他の誰でもない、当のうさぎさんです。

どうか落ち着いて、冷静に、しっかり病院で診察していただいてくださいね。

我が家のうさぎさんの場合

我が家のうさぎさんの場合は、過去に4回(=4種類)腫瘍ができたことがあり、そのうち3回は全身麻酔による摘出手術を受けました。

我が家のうさぎさんの腫瘍歴
  • 2008年6月
    誕生
  • 2012年5月
    毛球症手術
  • 2013年7月
    精巣腫瘍 摘出手術
  • 2014年7月
    毛芽腫 摘出手術
  • 2018年3月
    腸ポリープ 摘出手術
  • 2019年5月
    腹腔内に膿瘍 または 腫瘍が存在
    手術も特定もせず
    緩和ケアの日々を選択
  • 2019年7月
    11歳でお空へ

ご覧の通り、立派な手術経歴書ができ上がりました、笑

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準備中
我が子の右側の精巣腫瘍
半年ほど経過をみながら
計画的に予定を立てて摘出手術を行いました
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我が子の背中(うなじ)の毛芽腫
こちらも半年ほど経過をみながら
計画的に予定を立てて摘出手術を行いました
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飼い主さんの愛情が一番のお薬

人だとしても「しこり」や「できもの」の原因は分からないことが多く、自己判断はできないことです。

自然と取れたり、剥がれ落ち、いつの間に治癒することが、私達飼い主にとっての、一番の願いです。

物言えぬうさぎさん達は、特に、病状や痛みを隠しがち。

「元気だから。」

「ご飯をいつも通り食べてるから。」

でも本当は、痛いのかもしれないし、つらいのを隠しているかもしれません。

どんな薬よりも、一番効果のあるお薬は、飼い主さんの愛情です。

もし我が子の身体に「しこり」や「できもの」があることに気づいたら。

速やかに、適切に、医師の診断と治療を受けつつ、笑顔でたくさんポジティブな言葉をかけてあげてください。

そしてもし、手術を行うことになったとしたら。

「大丈夫だよ」と、笑顔でたくさん励ましてあげてください。

良くなることを信じて。

ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました♪